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100人社長インタビューレポート

2026年2月12日


「人を活かし、困りごとに応える」

~ 今村住設株式会社 野村佳之社長 ~

奈良県でLPガス・住宅設備を手がける今村住設株式会社は、「地域の困りごとに応える」ことを軸に、
信頼を積み重ねてきた企業です。
エリアを“半径15km(車で30分圏内)”に絞り、水漏れなど緊急性の高いトラブルにも迅速に駆けつける。その一つひとつの対応が「ここに頼めば大丈夫」という地域の安心につながり、
やがて住まい全体の改善提案へと広がっていく。そんな信頼の循環が印象的でした。
そして野村社長の経営哲学の根底には
「社員を道具として見るのではなく、人として見る」という温かな視線があります。

🔳今村住設株式会社の魅力

同社の強みは、技術やサービスは勿論ですが、それだけではありません。
社員を「道具」ではなく「人」として尊重し、安心して働ける環境づくりを徹底されています。
社員が入院した場合の手厚い補償、結婚25周年に有休を使いきった社員への配慮、
家族同伴の慰安旅行、時には家庭の相談に寄り添う姿勢。
また、社員が入院した際には、社長自らが送り迎えをされたこともあるそうです。
そこには「社員を守る。道具ではなく人として接する」という野村社長の覚悟が感じられます。

採用募集は一切せず、地域のつながり(紹介、縁故)によるリファレル採用で人が集まり、Waitingの人がいるというお話も。人を大切にする会社の風土そのものが、会社の魅力になっているのだと思いました。

🔳野村社長の経営方針

野村社長の経営姿勢は、言葉よりも行動が先にあります。
誰よりも早く出社して朝のトイレ掃除を自ら行い、社員の表情や状況の小さな変化を見逃さない。
現場で一緒に働きながら家族や子供のことを話題にしてコミュニケーションを図る。
そんな姿勢が社員の信頼を得て、社員だけでなく家族も巻き込んだ温かなチームとして機能しているのだと感じました。
また、月次の数字を共有し、達成していない場合は社員自身が考えることで、
会社の状況を「自分事」として捉えるという、自主性を引き出す仕組みが出来ていることも
印象的でした。

🔳同友会での学び

野村社長は、30代のころは売上至上主義だったそうです。
しかし30代後半、「働かせる」意識では利益が上がらないことに気づき、
社員が自主的に判断して行動する環境を作る、いわゆる「人を生かす経営」が必要だと気づき、
それ以降は売り上げを追わないという方針へ大転換をされました。

それを教えてくれたのは、当時の同友会の先輩方だったそうです。
同友会では経営のノウハウ以上に「人の生かし方」をより多く学んだとのことですが、
その中に次の世代を育て、任せきりにせず横に立って伴走するということもあるそうです。

「人を生かす」経営を実践し、地域密着型で信頼を築く。
経営の軸は常に「お客さまの困りごとの解消」。
野村社長の力強いリーダーシップと温かな人間尊重の姿勢を伺う貴重な機会となりました。

野村佳之社長
(今村住設株式会社 代表取締役・奈良県中小企業家同友会 代表理事)